屋根の剥がれや割れは、雨漏りなどのトラブルに直結する問題です。
屋根板金工事は雨漏りなどの雨仕舞に関係する重要なポイントです。
板金工事は建設業の許可の一つに該当する業種です。
板金工事を営むには都道府県知事や国土交通大臣から許可が必要になり、専門的な知識と技術を要する専門工事です。
ただでさえ屋根は雨漏りの原因となりやすいため、どの工事よりも適切な方法で施工されてなければいけません。
こちらでは屋根板金工事や屋根の剥がれ、割れなどの損傷を放置するリスク、屋根の不具合によって被害を受けない対策について解説いたします!
【屋根板金工事とは?】
屋根板金工事とは、屋根の頂上や端にあたる棟、軒、ケラバなどに設置する板金工事のことです。
その他に、谷という雨漏りを防ぐために最も重要な場所にも、板金工事が施されています。
特に谷板金には、錆や劣化に強い銅を使用することも少なくありませんね。
屋根板金工事が必要な場所は、建物の形状や屋根の形状によって大きく変わります。
さらに瓦屋根の様に、谷板金しか施工する場所がないこともありますね。
建物の構造や納まりを理解していないと、なかなか想像することは難しいかもしれません。
屋根板金の中には水切りという板金もあります。
水切り部材は複数あり、雨押さえ、ケラバ捨て水切り、軒先水切り、壁止まり板金があります。
軒先やケラバの水切りは屋根から伝ってくる水の侵入を防ぎます。
雨押さえは外壁と屋根が接している場所に取り付けられている板金のことで、谷板金と同じくらいに雨漏りの原因となりやすい場所です。
雨押さえは立ち上がりを付けて加工し、その部分は外壁の下に入ります。
板金の一部が外壁の中にあるため、水が伝ってきても内部に侵入することはありません。
壁止まり板金は雨押さえと軒先が接するところにあり、堰となるように立ち上がりをつけて水を横側に流すようにしてあります。
後述しますが、屋根板金は経年劣化してくるため、定期的にメンテナンスが必要です。
【屋根の剥がれや割れはどんな影響がある?】
屋根で注意しておくのは屋根板金だけではありません。
太陽の紫外線や風雨などが原因で屋根材も劣化してきます。
屋根材の役割はその下に敷設するルーフィングを保護することです。
屋根材の割れや色褪せなどが雨漏りの直接的な原因になるわけではありませんが、それでも劣化を放置することで不具合を起こすリスクは高くなってしまうでしょう。
もし、屋根材の剥がれや割れが起きるとどんな影響があるか下記にまとめましたのでご覧ください。
・ルーフィングの劣化が早まる
・屋根材の飛散
・メンテナンスコストがかかる
屋根材が破損するとルーフィングが露出する可能性があり、もしルーフィングが露出すると風雨にさらされやすくなり、劣化を早める恐れがあります。
また、露出したルーフィングは飛来物などで損傷しやすくなります。
ルーフィングが傷つくと水が染み込んでくるため、雨漏りのリスクはグンと高くなります。
また、破損した屋根材が風に飛ばされてしまうこともあります。
破損物が近隣の建物や車にぶつかり傷つけてしまうと大変です。
歩いている人に当たれば大きな事故になってしまうため、被害を起こさないことが大切です。
こういった損傷が大きくなると修理が必要です。
工事範囲が広くなれば、その分のメンテナンスコストが嵩んでしまうため、できるだけ節約したいという方には負担を感じてしまうでしょう。
メンテナンスコストを抑えるには、被害が広がらないうちに修理することです。
【屋根板金が古くなるとどうなる?】
屋根は太陽光や風雨などにさらされる過酷な環境にあります。
年数が経過した分だけダメージも負っていますので、その都度メンテナンスをしておく必要があります。
屋根について前述したように痛んだ状態をそのままにしておけば、それだけ被害が広がり、工事規模が大きくなりますから、適切なタイミングでメンテナンスをして屋根を維持しましょう。
【屋根板金を固定する釘が抜けてくる】
多くの屋根板金工事が行われる屋根材としては、スレートや金属屋根があります。
板金を固定している釘は、経年劣化によって浮きや抜けが発生しやすくなります。
板金を固定する貫板が木材の場合には、劣化で強度がなくなり釘が抜けやすくなることもあるので注意が必要です。
釘の浮きや抜けをそのまま放置してしまうと、釘穴から雨水が屋根の裏側に浸入してしまうことになります。
【屋根板金の下地が腐食する】
屋根板金は貫板という木下地に釘を打って固定してあります。
屋根板金に隙間があり、水が入ってしまうと下地が腐食します。
水の侵入口となりやすいのはシーリング打設部、釘打ち込み部などです。
接合部や釘を打っているところなどの防水処理をしているところは経年劣化で隙間ができやすいため注意が必要です。
【屋根板金接合部のシーリングが劣化してくる】
屋根板金は複数の板金を接合して取り付けてあります。
接合部は隙間ができるため、シーリングを打って防水処理をしてあります。
シーリングは太陽の紫外線などで経年劣化し、ひび割れや破断などの症状が出てきて水が入りやすくなります。
シーリングの劣化は屋根板金の下地を腐食させる原因となりますのでご注意ください。
【棟板金の歪みや外れ】
屋根は風の影響も受けやすい場所です。
なにも遮るものがありませんから、風にあおられて棟板金が歪んでしまったり、外れてしまったりする恐れがあります。
特に台風などの強風が吹く時期は、被害が多くなりますので、しばらくメンテナンスをしていない方は、一度専門業者に依頼して屋根の状態を見てもらうことをおすすめします。
棟板金の修理方法についてはこちらの「棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!」をご覧ください。
【屋根板金のサビ】
屋根板金は金属製のため、錆にも注意しなければいけません。
昔の住宅に多く使われていたのは亜鉛メッキの板金で、トタンとも呼ばれています。
亜鉛メッキはメッキ層が劣化してくると水や空気に触れて錆が発生してくるため、定期的に塗装が必要です。
現在主流のガルバリウム鋼板は錆びにくい金属です。
基本的に塗装は必要ありませんが、ガルバリウム鋼板もメッキ層が剥がれれば鋼板が露出して錆が発生します。
一箇所でも錆が発生するとそこから広がっていきますので、塗装をして錆の侵食を防ぐことが大切です。
天窓も雨漏りの原因となりやすいです。
天窓のあるお家でしばらくメンテナスをしていない方は、一度点検を実施ください。
天窓についてはこちらの「天窓の経年劣化は雨漏りの原因に!屋根工事と一緒にメンテナンスをしましょう!」をご覧ください。
【屋根の定期点検の実施をおすすめします!】
雨水の浸入は、屋根の構造材の劣化に直接繋がりますので早急の対応が必要になりますね。
建物の耐久性を考えたうえでも、重要な役割を屋根板金工事は担っていますよ。
屋根は被害を受けると普段快適に送っている生活にも支障をきたしてしまいます。
それこそ雨漏りを起こしてしまったら大変です。
屋根はどうしても年数が経つにつれて傷んできますから、そのまま放置せず、適切なタイミングでメンテナンスすることがなによりも重要です。
しかし、屋根は高い場所にあり、状態がどうなっているかわかりません。
いち早く屋根の劣化に気がつくには、定期的に屋根点検を実施することがおすすめです。
東京外壁塗装専門店は無料で建物診断を実施しておりますので、屋根の状態が知りたいという方は、ぜひお声がけください!
無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。
“mu”
江戸川区、葛飾区、江東区で、塗装工事、屋根工事のことなら、東京外壁塗装専門店へお気軽にご相談ください。