ふと外壁を見たらヒビが入っている。
こんなことはありませんか?
外壁がひび割れていたらびっくりしますよね。建物の状態や強度など、本当に安全なのか気になってしまうと安心して生活できません。
外壁のひび割れのことをクラックと呼んでいます。クラックは建物の耐震性に関わるものから軽微なものまであり、それぞれ補修方法も異なります。
クラックが生じていることに気づかずにそのままになっているのは大変です。クラックの程度により、適切な対応をとっていくことが大切です。
ここでは外壁のクラックについてお伝えしていきます!
【外壁にひび割れがあるけど大丈夫?】
外壁にヒビが入っているけど大丈夫かな、と不安を感じていませんか。そのヒビは建物に影響がないのか、心配になるのはとてもわかります。
外壁のひび割れを建築用語でクラックと呼んでいます。詳しいことは後述しますが、クラックは「構造クラック」と「ヘアークラック」に分かれております。
まず、外壁にクラックがある場合は、できるだけ早めに修理しておくことをおすすめします。
建物への影響が少ないとされる「ヘアークラック」でも水の侵入口となります。水が染み込みやすくなれば塗装が剥がれやすくなったり、下地を痛めてしまったりと不具合が起きるかもしれません。
【クラックを放置するリスク】
クラックを放置すれば以下の被害を及ぼす可能性があります。
・塗装が剥がれる
・外壁下地が痛む
・構造体の腐食
・耐震性の低下
・雨漏り
・シロアリを寄せ付ける
・爆裂(鉄筋コンクリート造で起こります)
クラックの中でも「構造クラック」は外壁内部にまで被害が及んでいるため、耐震性に影響してきます。損傷が大きいほど耐震性は低下するため、早めに修理しましょう。
水が入り込むことによって構造体の腐食や雨漏り、シロアリを寄せ付ける要因をつくり、鉄筋コンクリート造だと爆裂現象を引き起こす恐れがあります。
ヘアークラックでも放置する期間が長ければ構造クラックに発展するため、いくら軽い損傷だとしても油断はできないのです!
【構造クラックとヘアークラック】
それでは「構造クラック」と「ヘアークラック」についてご説明していきます。
【構造クラック】
構造クラックは幅0,3mm以上、深さ4mm以上のクラックです。外壁内部にまでヒビが入っているため、外壁の強度が落ちている状態です。
普段なにげなく生活していると気がつかないかもしれませんが、建物は風や車の振動などで常に衝撃を受けて揺れています。振動というと地震を思い浮かべますが、それ以外でも衝撃は受けているのです。
振動を受けて建物が揺れれば外壁にも負荷がかかります。もし、外壁がひび割れていたら、その揺れに耐えられず、被害は広がってしまうどころか地震にも耐えられなくなってしまうでしょう。
構造クラックは耐震性を低下させる原因です。もし、確認ができる場合は早めに修理することが大切です。
【ヘアークラック】
ヘアークラックは幅0.3mm未満、深さ4mm未満の比較的に軽微なひび割れです。ひび割れているのは塗膜までで、外壁の下地にまでは達していない状態です。
塗装に使用する塗料は、硬化すると塗膜をつくります。塗膜はある程度追従性を持っていますが、経年劣化すると柔軟性が失われ、他にも配合される樹脂結合の破壊や撥水性の低下などいろいろと劣化が進みます。
ヘアークラックが入ってしまうのは、こういった塗装の劣化によるものが主な原因です。ヘアークラックで留まっていれば、構造体にまで影響が出るわけではありません。
そこまで慌てて修理する必要はありませんが、まわりの塗装が剥がれる可能性はありますので、一度業者に見てもらっておくことをおすすめします。
【クラックの大きさはあくまでも目安!見つけたら点検を!】
クラックが「構造クラック」なのか「ヘアークラック」なのかは、クラックスケールで調べます。ただし、クラックの幅や深さはあくまでも目安です。建物の状態や素材の種類、立地環境など全体的に見て問題のあるクラックか判断する必要があります。
ヘアークラックでも長期間放置すれば構造クラックに発展してしまいます。ですから、どれだけ放置していたかも考慮しなければいけません。
ヘアークラックならプライマーやフィラーなどで簡単に補修ができますので、状態によっては外壁塗装も兼ねてヘアークラックの補修をおすすめすることがあります。
大事なことは「構造クラック」でも「ヘアークラック」でも確認ができれば、そのままにせず専門業者に状態を見てもらい、修理工事が必要なのか相談することです。
劣化症状についてはこちらの「外壁塗装は必要?建物の劣化症状を解説します!」をご覧ください。
【クラックが生じる原因と補修方法】
クラックが生じる原因は5つあります。
【クラックが生じる原因】
・経年劣化
・地震
・車や風などの振動
・不同沈下
・施工不良
この中でも施工不良は年数の経過で発生するものではなく、新築やリフォーム後の比較的に早い時期に起こるものです。もし、数年でクラックが生じた場合は、施工不良の疑いがありますので、工事してもらった業者に相談しましょう。
【構造クラックの補修方法】
構造クラックはヒビが生じている外壁内部から補修する必要があります。
一般的に行われるのは外壁をカットしてシーリングとモルタルを充填し、再塗装する補修方法。
もう一つがエポキシ樹脂を充填してから再塗装する方法です。
モルタル外壁は補修する際に模様が壊れてしまう場合があります。補修跡が目立つため、補修した後は新しく模様を作り、再塗装しましょう。
【ヘアークラックの補修方法】
ヘアークラックは塗装やシーリングで簡単に補修できます。プライマーやフィラーなどは軽微なひび割れなら塞ぐことができます。モルタル外壁でも模様を壊さずに済みますので、工事工程はそこまで増えません。
注意点として窯業系サイディングの場合は、ひび割れ具合によっては跡が残ってしまいます。
塗りつぶしで塗装するのなら跡は目立たなくなりますが、クリア塗装だと補修跡が見えてしまう可能性があります。
窯業系サイディングのクリア塗装をご希望している方は、クラックや劣化がひどくなる前にメンテナンスしましょう。
コーキング工事についてはこちらの「コーキングの役割と施工の流れ。外壁塗装とセットで行いましょう!」をご覧ください。
【少しでも気になったら建物診断を実施ください!】
外壁のクラックは状態によって構造に関わることです。また、長期間放っておくことで被害が広がる可能性もあります。大切なことは、少しでも気になったところがあったら放置せずに対処することです。
おすすめしたいのは専門業者による建物診断の実施です。
当社は無料で建物診断を実施しております。お客様にも立ち会ってもらい、建物の状態や必要な工事などを丁寧にご説明させていただきます。気になること、ご不明な点などがございましたら、ぜひ当社の無料診断をご利用ください!
無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。
“mu”
江戸川区、葛飾区、江東区で、塗装工事、屋根工事のことなら、東京外壁塗装専門店へお気軽にご相談ください。