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瓦屋根の修繕方法

 2020年11月13日  2023年11月14日

瓦屋根

瓦屋根にはどのような修繕方法があるのでしょうか?
瓦屋根の特徴をふまえたうえで、修繕方法について説明していきます!

そもそも、瓦屋根とは?

屋根瓦にはいくつか種類がありますが、その中でもよく使用されているのが、粘土瓦とセメント瓦の2種類です。

粘土瓦

粘土を焼いて作られている瓦です。

日本で最も有名な瓦で、人気の観光スポットでもよく見られます。
耐久性、耐用年数が50年から100年ともいわれていて、その分初期費用は高くなってしまいます。

釉薬瓦

瓦の表面に釉薬を塗布することによって、瓦のツヤを出し、防水性を高めたものが釉薬瓦です。
形が和形や平板などがあり、さまざまなデザインにでき、カラーバリエーションも豊富です。

無釉瓦(いぶし瓦、素焼き瓦)

釉薬を塗らない無釉瓦ですが、釉薬を塗らないからといって、防水性がないわけではなく、焼き方の工夫で耐水性を施しています。
無釉瓦には、焼き上げた後に燻化させたいぶし瓦や素焼瓦などがあります。

セメント瓦

セメントと水を混ぜ、既存の型に入れて形成し乾燥する前に塗装を施した瓦です。
粘土瓦と見た目などは似ていますが、粘土瓦に比べて、経年劣化は避けられず、定期的な塗装を必要とします。

瓦屋根の特徴

メリット

・耐久性、デザイン性に優れている

・割れやヒビが入っても、部分的な替えが可能

・断熱性が高い

粘土瓦であれば50年から100年、セメント瓦でも20~40年ともいわれるほど、他の屋根材と比べても耐久性、耐用性があります。

また、一枚の瓦に割れやヒビが入っても、部分的に取り換えることができます。

デメリット

・重量があるので、耐震性には劣る

・価格が高い

瓦屋根は重量があるため、地震などの揺れの際には建物への負担が大きく、耐震性が低いです。
また、他の屋根材に比べると価格が高いです。

どのように劣化していくのか?

【東京外壁塗装専門店のブログ】瓦屋根の劣化

①色褪せ

セメント瓦には塗装を施しているので、塗った塗料が経年とともに色あせしてしまいます。
10~15年を目安に再塗装を行うのが望ましいです。

基本的に、粘土瓦の塗装は不要です。(漆喰の補修などのメンテナンスは必要です。)

外観や色味の問題で、塗装をするケースはありますが、メンテナンスという意味では不要です。

②コケ・カビ

粘土瓦、セメント瓦両方にいえることですが、コケやカビが発生することがあります。
雨や湿気などにより発生してしまうコケやカビを放っておくと、そこから腐食が進んでしまいます。

定期的に洗い流すことでコケやカビを落とすことができますが、屋根の上での作業となりますのでご自身で行わず、業者に依頼しましょう。

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③ずれ、浮き、割れ

瓦屋根では、地震や台風などが原因でずれや割れが起きてしまいます。

この状態のまま放置していると隙間から雨水が浸入し、雨漏りに繋がりますので補修が必要です。
部分的なずれや割れであれば、1枚単位での差し替え工事が行えます。

しかし、広範囲での劣化となると、瓦を全部取り換えることも可能ですが、最近では葺き替え工事で瓦よりも重量が軽い屋根にする住宅が増えています。

④歪み

本来では直線でないといけない軒先が、重さに耐えきれずにたるんでしまいます。
歪みが出てくると屋根材との間に隙間を発生させてしまったり、部分的に圧力がかかってしまったりと、瓦のズレや割れにも繋がり雨漏りが発生してしまう危険性があります。

⑤棟瓦、漆喰の崩れ

棟瓦や漆喰の崩れの原因は、雨風や直射日光に晒され続けているために、時間とともに劣化し崩れてしまいます。
このような場合は、積み替え工事を行います。