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棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!

 2022年6月15日

棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!

屋根の三角形になっている一番上のところをところを棟と呼んでいて、そこには棟板金という板金部材が被せてあります。

棟板金は台風などの強風が吹く時期になると風に飛ばされてしまうなどトラブルが多く起きています。

「屋根を見たときに棟板金が浮いている」ということはありませんでしたか?

棟板金が風に飛ばされてしまうと周りの建物を傷つけてしまったり、人にぶつかって怪我を負わせてしまったりする恐れがあり、非常に危険です。

風雨にさらされる場所なため、トラブルを起こさないためにも定期的にメンテナンスをすることが大切です。

今回は棟板金の修理方法やメンテナンスのタイミングなどを解説していきます。

 

【棟板金の役割は屋根の継ぎ目を塞ぐこと】

棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!

屋根材は一枚ずつ下から上へと葺いていきます。

一番上の棟部分まで葺くと屋根の面が接するようになりますので、継ぎ目ができ隙間が生じます。

当然その隙間を残したままにすると水が入ってきてしまいますし、風にも煽られて屋根材が剥がれてしまう恐れがあります。

こういったトラブルを防ぐために棟板金は被せられています。

また、棟板金は屋根の見栄えも担っています。

棟板金があることで屋根が引き締まり、建物全体の見栄えを印象づけています。

 

【棟板金の構造】

棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!

棟板金の下には貫板という木板が取り付けられています。

この貫板が棟板金の下地となり、釘を打って固定されています。

貫板は杉板が使われているのが一般的ですが、防腐剤を染み込ませた貫板や腐食の心配がない樹脂製のものもあります。

棟板金から水が入ると貫板が濡れて湿気がこもり、次第に劣化していくためコーキングを打つなどして防水処理をしておくことが大切です。

もし、貫板が腐食してしまうと棟板金が外れやすくなりますのでご注意ください。

 

【棟板金の劣化症状と原因】

棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!

棟板金のトラブルは多く、被害を出さないためにも事前に点検やメンテナンスをしておくことが大切です。

以下に棟板金の劣化症状とその原因をご説明していきます。

 

【釘の浮き、抜け】

棟板金を固定している釘は、鉄製、ステンレス製があります。

鉄釘は風雨にさらされると経年劣化で摩耗していずれ錆びてきます。

釘が錆びると体積が増えるため、釘穴にも影響してきます。

また、棟板金も太陽の熱が原因で、膨張と伸縮を繰り返し、釘穴を広げる原因になります。

このように釘の錆や棟板金の膨張と伸縮により釘穴が広がり次第に釘が抜けてきます。

 

【貫板の腐食】

棟板金から水が侵入するとその下にある貫板が濡れてしまいます。

通気ができる換気棟なら被害も抑えられますが、通常の棟板金は通気性が悪いため、貫板が水に濡れると太陽の熱も影響して湿気がこもりやすくなり、貫板が腐食してしまいます。

貫板が腐食すると棟板金を固定している釘が効かず外れやすくなります。

 

【コーキングの劣化】

棟板金の継ぎ目や釘を打っているところにコーキングを打って防水している屋根もあります。

継ぎ目や釘穴は見た目上では隙間がないように見えますが、完全に密閉されているわけではありません。

水はわずかな隙間からでも入り、毛細管現象のように水を吸い込むこともあります。

コーキングは太陽の紫外線などで劣化し、ひび割れや破断、剥がれなどの症状が出て、これまで防水していたところに水の侵入口を作りますので、定期的に打ち替えが必要です。

 

コーキング工事についてはこちらの「コーキングについて」をご覧ください。

 

【棟板金の浮き、剥がれ、歪み】

棟板金は風の影響を受けやすく、剥がれや浮き、歪みなどの損傷を起こすことがあります。

前述した下地の腐食や釘の錆、コーキングの劣化などが誘発して棟板金にも不具合を起こします。

また、どんなにメンテナンスをしていても台風など強い風に煽られて損傷を起こしてしまうことがあります。

台風や季節風といった強風が吹く時期になると屋根のトラブルも多くなりますのでご注意ください。

自然災害が原因で損傷した場合は火災保険を利用して修理できることがあります。

火災保険は火災だけでなく、風災、雹災、水災、飛来物などの災害にも対応していますので、ぜひ一度ご契約している火災保険の内容をご確認してみてください。

 

東京外壁塗装専門店は火災保険のご対応も承っております。

気になることやご不明な点などなんでもかまいませんのでお気軽にご相談ください。

詳しくはこちらの「火災保険を使った修繕」をご覧ください。

 

【棟板金の修理方法とお得に工事をする方法】

棟板金工事は以下の修理方法があります。

 

・棟板金のコーキング補修

・棟板金の釘打ちこみ

・棟板金の交換

 

棟板金に問題がなくても下地が腐食していると交換するのに棟板金を外さなければいけませんので必然的に両方とも交換することになります。

修理する場所によっては部分的に交換ができることがあります。

棟板金の修理は高所作業となるため基本的に足場が必要になります。

足場は設置面積によって費用が変わりますが、15〜25万円ほどが相場となっています。

足場の設置回数が増えるほどメンテナンスのトータルコストが高くなるため、できるだけまとめて工事をして設置回数を減らしておくことがコストの節約になります。

また、棟板金工事は屋根の葺き替えやカバー工法(こちらの工事は棟板金も新しくなります)、屋根塗装と一緒に工事することができます。

屋根工事も足場が必要になるため別々に工事をするよりも効率良くメンテナンスができ、コストの節約にもなります。

お家のメンテナンス工事をお考えの方はぜひ棟板金工事も一緒にできないかご検討してみてください。

 

屋根塗装についてはこちらから

 

【棟板金修理の詐欺に注意!】

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屋根は高い場所にあるため下からではどうなっているかよく見えません。

細かく状態を見ることができないということもあり、屋根工事の詐欺も多くなっています。

 

「屋根が浮いている」

「棟板金が外れている」

「屋根材が割れている」

 

というのが常套句ですから注意しましょう。

屋根の点検や工事をするときは必ず写真を撮ってもらうことをおすすめします。

口頭だけの説明では実際に屋根がどうなっているかわかりませんが、写真があれば自分でも不具合が起きているのを確認することができます。

また、1社だけで終わらさずに2〜3社ほど複数の業者に見てもらうこともおすすめします。

 

業者選びについてはこちらの「工事業社の選び方〜基礎編〜」もご参考にしてください。

 

【お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!】

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東京外壁塗装専門店は無料で建物診断を実施しています。

工事は建物の状態を調査し、状態を把握してからでないと計画を立てることができません。

建物の状態を知らないまま工事計画を立ててしまうと、不具合を起こしていない場所を工事してしまったり、またその逆で不具合があるのに修理されないまま放置されてしまったりすることが起きます。

当社ではお客様にも立ち会ってもらい建物の状態を一緒に見てもらいます。

補修が必要ない場所もいずれ必要となってきますから、お客様にもそのことを確認してもらい今後の維持管理に役立てていただけたらと思います。

家の劣化状況を詳細にまとめた報告書やお見積書をご案内しておりますので、お家のメンテナンスの際はぜひご利用ください。

 

無料診断の詳しいことについてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。

 

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