トピックス

窯業系サイディングの修繕方法

 2020年11月13日  2024年3月31日

窯業サイディング

窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜ合わせた基材に塗装を施した外壁材です(一部未塗装のものもあります)。

ボード形状の外壁材をサイディングと呼び、窯業系の他に金属系、樹脂系、木質系などがあります。

現場で材料をつくるモルタルとは違い、工場で成型されて完成されている状態となっているため、現場では簡単な加工だけで施工できます。

窯業系サイディングはシェア率が高く、住宅のほとんどに採用されています。

窯業系サイディングの特徴

【東京外壁塗装専門店のブログ】窯業系サイディングの特徴

メリット

・意匠性が高く、豊富なデザインとカラーが揃っている

・初期費用が安い

・耐火性、耐衝撃性に優れている

サイディングはレンガ調やタイル調、石目調など意匠性の高いデザインが豊富に揃えられているのが大きな魅力です。

工場で大量生産されていますので、コストも安価なものが用意されています。

普及率が高いですから、バリエーションが豊富で、安価なものからハイグレードのものまで製品ラインナップが充実しています。

窯業系サイディングは耐衝撃性と耐火性に優れており、不燃材料として国から認定されている製品もあります。

デメリット

・塗膜が劣化すると水を吸ってしまう

・メンテナンス回数がやや多い

窯業系サイディングの基材はセメントベースとなるため、塗膜が摩耗していると水を吸ってしまいます。

サイディングのコーティングは、アクリル系からフッ素系、無機系など種類があり、グレードが高くなるほど耐久性の高いコーティングが施されています。

防水性を保つために定期的に外壁塗装を行う必要があり、目安は10年またはサイディングのコーティングの耐用年数となります。

また、サイディングは目地のコーキング打ち替えが必要です。

コーキングの寿命は10年前後となっておりますので、外壁塗装と一緒によく行われます。

塗装やコーキングは建物の防水性を保つ大事なメンテナンスとなりますので、適切な時期に工事することが大事です。

どのように劣化が進む?

【東京外壁塗装専門店のブログ】窯業サイディングの劣化

①サイディングの反り

サイディングは熱を溜め込みやすく、膨張と収縮を繰り返します。このサイディングの動きにより反りが発生します。外壁が歪んでいるように見える場合は、サイディングが沿っている可能性があります。

②サイディングが浮く

サイディングの反りが大きくなると、今度はサイディング自体が浮いてきてしまいます。サイディングの継ぎ目に隙間ができている場合は、浮きの症状が出ているかもしれません。水が内部に流れ込みやすくなり被害を広げる恐れがあります。

③サイディングのクラック(ひび割れ)

ひび割れのことを専門用語でクラックといいます。サイディングは釘や金具で固定していますが、反りや浮きが大きくなると負荷が大きくなる釘や金具のところでクラックが発生します。クラックは外壁材の強度を低下させて耐震性にも関わる問題です。構造クラックは緊急性の高い状態ですので、もし確認できる場合は早めに専門業者にご相談ください。

これらの劣化症状は、塗膜やコーキングの劣化が原因して発生します。

雨漏りを引き起こすリスクも高まるため、劣化が進む前に塗装をすることが大事です。

メンテナンス方法

窯業系サイディングの塗装

色褪せやチョーキング、クラック、塗膜の剥離、汚れの付着、コケやカビの発生などの劣化症状は塗り替えのサインです。

外壁塗装は10〜15年程度が目安となっています。

塗装が劣化していると、コーキングも同じようにメンテナンスが必要な状態です。

コーキングは建物の防水性と気密性を保つ役割があります。

塗装やコーキングが劣化したまま放置されてしまうと、被害が広がって修理費の負担も大きくなるため、適切な時期にメンテナンスを行いください。

タイミングよくメンテナンスするためには、定期的な点検の実施をおすすめします。

窯業系サイディングの部分張り替え

サイディングの反りや浮きが激しい場合は、部分的にサイディングを張り替えることをおすすめしています。

サイディングは納まり上、ある程度の範囲を張り替える必要がありますが、全体を張り替えるよりも安価に抑えられます。

サイディングを部分的に張り替える場合は、既存サイディングに類似するデザインを使用します。

外観のアクセントになるように異なるデザインのサイディングを張ることもあり、バルコニーなどでよくこの方法が採用されます。

新しく張り替えた外壁と元々の外壁で色や質感の違いが出てしまうため、部分張り替えを行なった後は外壁塗装を行うことをおすすめします。

年数が経っているとまったく同じデザインのサイディングが残っていない可能性があります。

全体で見ると違和感が出てしまうかもしれませんので、理想は劣化が進む前にメンテナンスすることです。

外壁の劣化は「褪色→チョーキング→クラック→塗膜剥離」の過程で進みます。

劣化の初期段階であるチョーキングあたりでメンテナンスをすれば被害も防げますので、メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。

サイディング工事は塗装の他にも「サイディングの全張り替え」や「カバー工法工事」があります。

工事規模が大きくなるほど費用も掛かってしまいますから、定期的に点検とメンテナンスを行い、大切なお住まいを長持ちさせましょう。

 

▶外壁のカバー工法や張り替え についてはこちらに詳しく書かれています!

 

“mu”

江戸川区、葛飾区、江東区で、塗装工事、屋根工事のことなら、東京外壁塗装専門店へお気軽にご相談ください。

東京都江戸川区の外壁塗装・屋根塗装なら【東京外壁塗装専門店】