外壁塗装工事と一緒におすすめしたいのがコーキング工事。コーキングとは樹脂を原料とする充填材です。建物の気密性や防水性を保つ大切な役割があり、外壁目地のような緩衝材としても用います。
実のところコーキングは建物の至るところに施工されています。どこに施工されているのか、そんなに注意して見たことは少ないかと思いますが、定期的にメンテナンスをしておかなければいけない工事なので、気づかずに古いまま放置されては大変です。
これから外壁塗装やコーキングのメンテナンス工事をお考えの方は、コーキングの施工箇所を知っておくことをおすすめします。今回はコーキングを施工している場所と、なぜそこにコーキングを充填するのかを解説します!
コーキングの役割や施工の流れについてはこちらの「コーキングの役割と施工の流れ。外壁塗装とセットで行いましょう!」をご覧ください。
【コーキングを施工する場所】
コーキングの施工箇所でよく見られるのが、サイディングやALCなどの外壁材の目地です。その他にもコーキングを施工している場所がありますので、チェックしていきましょう。
コーキングは以下の箇所に充填されています。
【コーキングを施工する場所】
・外壁目地
・窓や玄関などの開口部
・外壁と軒天井の取り合い部
・外壁と部材の取り合い部
・部材の継ぎ目
・外壁や屋根のひび割れ補修
・雨漏り補修
ここでは外装工事を中心にお伝えしておりますので、詳細は割愛いたしますが、コーキングは内装にも使用しています。以下に内装でコーキングを施工している箇所をまとめました。
【内装のコーキング施工箇所】
・キッチンと壁が接しているところ
・浴室壁の継ぎ目
・浴槽と壁が接しているところ
・洗面化粧台と壁が接しているところ
など
内装は基本的に水まわりにコーキングを使用しています。隙間があると水が流れてしまいますので、コーキングを打って防いでいます。
【施工箇所別 コーキングを充填する理由】
それでは、次にコーキングを充填する理由を施工箇所ごとにご説明いたします。屋外のコーキング施工で共通するのは、防水と気密を保つためです。建物は隙間なく組まれていません。
部材が接合するところもわずかですが隙間ができ、水が入り込んでしまいます。水は上から下に流れていきますが、隙間があると毛細管現象が働き、水を吸い上げてしまいます。建物はしっかり防水工事されていることが大切で、コーキングはその重要な役割を担っています!
【外壁目地】
コーキング工事といったら、まず挙げられるのが外壁目地です。サイディングやALCなどボード形状の外壁材には干渉を防ぐために目地を設け、衝撃を吸収するためにコーキングを充填します。
目地の施工に用いることが多いポリウレタン系コーキングは、変性シリコンよりもコストを抑えられます。紫外線には弱いデメリットがありますので、充填後は塗装が必要です。
【窓や玄関などの開口部】
窓の構造は言葉だけで説明すると少し難しいのですが、窓や玄関には枠がついていて、その枠を柱に当てて取り付け、四方に防水テープを貼ります。その上から防水紙を貼り、外壁材を設けていく構造になりますが、サッシと外壁材の継ぎ目には隙間ができます。
前述したように水はわずかな隙間からでも入ってきますので、防水するためにサッシ周りにコーキングを打ちます。サッシは構造上、水が入りやすい構造をしており、外壁から水が伝ってくるため、雨漏りの原因となりやすいです。
コーキング工事では、既存コーキングを残して施工する「増し打ち」で行われることが多いです。増し打ちはコーキング厚が薄くなる懸念がありますので、三角コーキングなどで行い、コーキング厚を確保します。
【外壁の軒天井の取り合い部】
継ぎ目には必ず隙間ができます。外壁と軒天井も同じで、ここにもコーキングを打っています。軒天井は直接雨に濡れる場所ではありませんが、気密を保つためや塗料の吸い込みを防ぐために施工しておく必要があります。
【外壁と部材の取り合い部】
外壁にはインターホン、表札、給気口カバー、排気口カバー、雨樋金具などいろいろな部材があります。先ほどの軒天井と同様に部材同士が接する場所は隙間ができるため、コーキングを打って防水します。二つの面や部材が接するところを建築用語で取り合い部と呼んでいます。
【部材の継ぎ目】
破風板、棟板金、ベランダ笠木などは一つの部材だけで作られているのではなく、複数の部材を接合してあります。先ほどの取り合い部と同様に継ぎ目も隙間ができるため、コーキングを打って防水処理をします。
棟板金工事についてはこちらの「棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!」をご覧ください。
【外壁や屋根のひび割れ補修】
外壁や屋根は経年劣化でひび割れを起こすことがあります。外壁のひび割れをクラックと呼び、「構造クラック」と「ヘアークラック」があります。ひび割れがあると水が内部に入り込みますので、補修の時にコーキングを用います。
【雨漏り補修】
コーキングの劣化が雨漏りの原因になることがあります。コーキングが劣化するとひび割れや破断、剥がれなどの症状が出て、水が内部に入り込みます。コーキングの耐用年数は一般的なものだと5〜10年ほどなので、劣化する前にメンテナンスしておくことが大事です。
東京外壁塗装専門店は高耐久のコーキングをご用意しております。詳しくはこちらの「コーキングについて」をご覧ください。
【防水に関わるところはDIYで行わない】
コーキング工事は建物を維持するために大切なメンテナンスです。外壁塗装と作業が重なりますので、別々に工事を行うのではなく、一緒にメンテナンスをしてください。
コーキングは専用のコーキングガンという道具で充填します。電動工具を使わなくてもj施工できますので、DIYでも可能と思われるかもしれませんが、屋外だと防水に関わることでなので、専門業者に施工してもらうことをおすすめします。
状況を把握せずに間違ったところにコーキングを充填しまうと、水の流れが変わったり、内部で水が溜まってしまったりと雨漏りの原因になります。もし、DIYで行うとしても応急処置で留めておくことが望ましいです。
東京外壁塗装専門店は無料で建物診断を行なっております。お家のことでなにかお困りのことがございましたらご相談にのりますので、お気軽にお声がけください。
無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。
“mu”
江戸川区、葛飾区、江東区で、塗装工事、屋根工事のことなら、東京外壁塗装専門店へお気軽にご相談ください。