スレートは住宅に多く普及している屋根材です。厚さが5mmほどなので、経年劣化すると割れてしまうことも。
屋根塗装をしようと思っていたら
「点検の時に屋根材が割れていると言われた」
「屋根材の破片が落ちていた」
なんてことがあった時に、その割れている屋根材はどうしたらいいか気になりますよね。
屋根材は屋根の一次防水の役割があります。ただし、屋根材が割れているだけで雨漏りすることはありません。それならそのままにしておいてもいいと思われるかもしれませんが、もし、点検の時や塗装をするときに屋根材が割れていたら、ちゃんと事前に直しておくことが大切です。
屋根材が割れていることで、劣化を早めたり、破片が風に飛ばされてしまったりなど、色々と被害を起こす可能性がありますので、ちゃんと補修をしておきましょう。
本日はスレート屋根が割れる原因と放置しておくリスク、補修方法を解説します。
【スレート屋根が割れる原因】
スレートはセメントと繊維を混合し、防水のために塗装を施した屋根材です。
スレートは割れてしまう原因は以下の3つが挙げられます。
・経年劣化
・飛来物
・踏み割れ
屋根は太陽の紫外線や風雨などにさらされてダメージを負いやすい場所です。スレートの塗装が劣化していると水を吸いやすくなり、だんだん脆くなってきます。保護されなくなったスレートは、収縮・膨張を繰り返し、やがて割れてしまいます。
もう一つの原因は飛来物です。屋根は何も遮るものがありませんので、石や破片などの飛来物が衝突して割れてしまうことがあります。
踏み割れは、点検や工事で起こる可能性があります。劣化しているスレートにのってしまうと、重さに耐えられず割れてしまいます。本来、劣化が激しい場合は、スレートが割れてしまう恐れがあるので、登らないのが望ましいです。
屋根塗装が必要な理由についてはこちらの「外壁塗装・屋根塗装の必要性」をご覧ください。
【ひび割れたスレート屋根を放っておくリスク】
スレートがひび割れていてもすぐに雨漏りすることはありません。屋根の構造は下から「野地板・ルーフィング・屋根材」の3層構造になっています。
この中で防水を担っているのがルーフィングと屋根材。前述しました屋根材は一次防水にあたるところです。屋根材の下に水が入ってもルーフィングがありますので、雨が屋内に染み込むということはありません。ですから、屋根材が割れていてもルーフィングがあるため、雨漏りの心配はしなくても大丈夫なのです。
しかし、スレートをひび割れたままにしておいていいかというと違います。スレートが割れていると以下の被害を起こす可能性があるのです。
・ルーフィングの劣化を早める
・ルーフィングが露出して飛来物によって傷つけてしまう恐れがある
・割れた破片が風に飛ばされて近隣の建物や車などを傷つける恐れがある
破片が飛散して人に当たってしまったら大変な事故になってしまいます。もし、スレートが割れているのを確認できた場合は、なるべく早めに補修しておくことをおすすめします。
経年劣化でスレートが割れてしまっている場合は、屋根全体の劣化も進んでいる可能性があります。補修だけではコストも割高ですから、屋根塗装も一緒に行うことをおすすめします。
【スレート屋根がひび割れているときは塗装前に補修をしましょう!】
「塗装をすればひび割れは隠れてしまうから、補修をしなくてもいいのでは?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、スレートがひび割れている場合は、ちゃんと塗装前に補修しておくことが大切です。もし、補修をせずに塗装をしてしまうと後々トラブルを起こして、工事をやり直さなければいけなくなってしまう可能性があります。
屋根塗装は屋根の上で工事をしますので、足場を必ず設置します。工事代も数十万円と高額ですから、簡単にやり直せるものではありません。補修をせずに塗装した場合、塗装が剥がれたり、ひび割れていた屋根材が風で飛ばされてしまったり、など不具合を起こす可能性がありますので、これから屋根塗装をする方は、必ず補修を行なっているか確認することが大切です。
スレートが割れているかどうかは点検時にわかるかと思います。もし、ひび割れがあった場合は、写真を撮ってもらいましょう。見積もりも補修が行われるか内訳を確認することが大切です。
屋根塗装についてはこちらの「塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!」もご参考にしてください。
【スレート屋根の補修方法】
スレートがひび割れているときは、補修することが大切ということをお伝えしてきました。ここではスレートの補修方法をお伝えします。
スレートの補修方法は以下の方法があります。
・ひび割れコーキング補修
・スレートの差し替え
【ひび割れコーキング補修】
ひび割れコーキング補修は、軽微なひび割れのときに行う補修方法です。ひび割れ部にコーキングを充填してヒビを塞ぎます。コーキングは接着効果もありますので、風で破片が飛ばされることもなく、塗装をすれば補修跡も目立ちません。
コーキング工事についてはこちらの「コーキングの役割と施工の流れ。外壁塗装とセットで行いましょう!」をご覧ください。
【スレートの差し替え】
スレートの差し替えは、スレートの損傷が激しい場合に行う補修方法です。差し替えとは、割れたスレートを抜き取って、新しいスレートを差し込む補修方法。損傷部を残さずに部分的に屋根材を新しくできます。差し替えた後は、既存スレートと新しいスレートで色が変わってしまうため、補修後は塗装を行いましょう。
どの補修方法でスレートのひび割れを直すかは、屋根の状態を見て判断することになります。屋根塗装を行うときは、必ず屋根の状態を見てから工事プランを立てる必要があります。
当社は無料で建物診断を行なっておりますので、屋根塗装をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。
屋根塗装は高額工事ですから、後々不具合が起きてしまわないように、スレートがひび割れている場合は、必ず補修をしてから塗装をしてください。
“mu”
江戸川区、葛飾区、江東区で、塗装工事、屋根工事のことなら、東京外壁塗装専門店へお気軽にご相談ください。