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マスチックローラーとは?特徴やメリット・デメリットなどを解説

 2024年9月23日

塗装するときは色々な道具を使い分けていきます。
その塗装道具の一つが「マスチックローラー」です。

ローラーは最もよく使われる塗装道具ですが、その中にも種類があります。
マスチックローラーは主に下地調整で使用するローラーです。

本記事ではマスチックローラーについて解説していきたいと思います!

マスチックローラーとは?

マスチックローラーは塗料を塗るための道具です。
塗装道具にはローラー、刷毛、スプレーガンなどがあり、施工状況や素材などで適宜使い分けます。

ローラーにも種類があり、

「ウールローラー」と「マスチックローラー」

の2種類があります。

今回ご紹介するマスチックローラーは、ヘチマのような小さな穴がいくつも開いている形状で表面はざらざらしています。
マスチックローラーは鎖骨ローラー、多孔質ローラーとも呼ばれています。
主に粘度の高い塗料を塗るときに使用します。
多孔質な形状から模様をつけることができ、塗料の含みも非常に良好です。
ウールローラーと比べると扱いが難しく、技術力を必要とします。

もう一つのウールローラーは、素材にウールを使っているふわふわしたやわらかい質感が特徴。
よく使われる一般的なローラーで、毛丈は短毛、中毛、長毛に分類されています。

マスチックローラー仕上げ

マスチックローラーで厚塗りする工法をマスチックローラー仕上げまたはマスチック工法と呼びます。
多孔質な形状から上記のようにさざなみ(ゆず肌とも呼ばれています)のような模様をつけることができます。

塗膜が厚く耐久性に優れ、外壁補強にも効果的です。
モルタルのように硬質な外壁はクラック(ひび割れ)を起こしやすいため、フィラーを塗るときにマスチックローラーがよく使われます。

外壁のクラックについてはこちらの「外壁にクラックが生じる原因と放置するリスク。クラックの補修方法」をご覧ください。

マスチックローラー仕上げのメリット・デメリット

メリット デメリット

・厚塗りできる
・外壁を補強でき、耐久性を高めることができる
・塗料の飛散が少ない

・技術力が必要
・塗料の使用量が多くなる
・汎用性が低い

マスチックローラー仕上げのメリット・デメリットはこちらの表のとおりです。
吹き付け塗装と比べると塗料の飛散が少ないこともメリットの一つ。
塗料の飛散が少なければ養生にかける手間を減らせます。

マスチックローラーは用途がはっきりしているため、どの場面でも使えるほど汎用性は高くありません
また、塗料の含みも多くなるため、使用量も増えて材料費が高くなるというデメリットもあります。

マスチックローラーに適した塗料

マスチックローラーとは?特徴やメリット・デメリットなどを解説

マスチックローラーを使用する頻度が高い塗料がフィラーです。
フィラーは下地調整を目的に使用し、下地への付着力の向上やひび割れ防止、模様づけなどの用途があります。

フィラーには弾性という伸縮する性質を持ちます。
弾性もいくつか種類があり、こちらのフィラーがあります。

微弾性フィラー

よく使われることが多い一般的な下地調整剤です。
微弾性は徐々に硬くなり、硬質と変わらなくなります。
クラックが発生している外壁にひび割れ防止として使用することが多く、価格も平均的です。

弾性フィラー

微弾性フィラーよりも弾性の強い下地調整剤です。
弾性持続力も長いですが、微弾性フィラーよりも価格が高く設定されています。
外壁材や仕上げ剤の相性に気をつける必要があり、施工方法を誤ると塗膜剥離や塗膜の膨れなど施工不良を起こします。

高弾性フィラー

弾性フィラーよりも柔らかく、弾性の強い下地調整剤です。
価格もさらに高くなり、弾性塗料同様に相性のいい仕上げ剤を使用する必要があります。

硬質フィラー

上記で挙げたフィラーとは異なり、弾力性がまったくない下地調整剤です。
硬質な膜を形成するため、クラックしやすくなる可能性があり、使用する頻度は少なく、あまり一般的ではありません。

マスチックローラー仕上げの工程

塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3段階で行われます。
主にマスチックローラーは「下塗り」で登場します。

外壁塗装の工程|下塗り

外壁下塗り フィラー塗布

下塗りは塗料の吸い込みを防いだり、下地への付着力を高めたりする目的があります。
フィラーでは下地への追従性を持たせ、ひび割れを防ぐことも目的にあります。
下地の状態が悪いときはシーラーを塗って密着性を高めておきます。

下塗りについてはこちらの「外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!」をご覧ください。

外壁塗装の工程|中塗り〜上塗り

外壁中塗り 仕上げ剤塗布

中塗りから仕上げ剤を塗ります。
仕上げ剤は2回塗りになっており、1回目を塗ったら一度乾燥させます。

外壁上塗り 仕上げ剤塗布

最後に上塗りして塗装完了です。
乾燥する前に上塗りすると塗膜内に残る水分が影響して塗膜の膨れを起こします。

下地に密着していない施工不良な状態なため、剥離してやり直さなければなりません。
乾燥時間は適切に設ける必要があり、作業を行う天候や時期に合わせて正確に乾燥時間を判断する必要があります。

外壁塗装の工程についてはこちらの「塗装工事の流れ」をご覧ください。

まとめ

マスチックローラーは厚塗りができ、フィラーなどの粘度の高い塗料で使用します。
ひび割れ防止などの外壁補強や多孔質な表面から模様付けをすることができます。

いつでも使える汎用性はありませんが、クラックを防ぎたい、塗膜の追従性を高めたい、外壁に模様をつけたい、といった条件のときに大活躍します。
使用用途が限られていますので、的確に施工状況を判断することが大切です。

当社は事前に現場調査を行っており、建物の状態を把握してから施工計画を立てます。
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