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外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

 2023年1月19日  2023年1月19日

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

塗装と聞くと塗料を塗るというイメージを持たれるかと思います。

 

しかし、単純に塗料を塗ればいいというものではなく、材料選定や塗装手順が正しくないと塗装は簡単に剥がれてしまいます。

 

これから外壁塗装をお考えの方にぜひ押さえておいていただきたいのが「外壁塗装の下塗り」です。

 

外壁塗装の下塗りは、塗装の耐久性や密着性、仕上がりの美しさにとても関わってきます。

 

こちらでお伝えする内容を押さえて、ぜひこれから始める外壁塗装工事に役立たせてください。

 

【外壁塗装は3回塗りが基本とはどういうこと?】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

「外壁塗装は3回塗りが基本」というのを聞いたことはありませんか?

 

この3回塗りとは、下塗り、中塗り、上塗りのことです。

 

※外壁塗装は塗装前の下地処理も重要です。下地処理の詳しいことはこちらの「外壁塗装・屋根塗装の下地処理が重要な理由」をご覧ください。

 

この3つの塗装工程は、言葉だけ見ると同じ塗装作業に思えるかもしれませんが、下塗りだけは目的が違います。

 

下塗りについては後述するとして、最初に中塗りと上塗りについて簡単ではありますが、以下にてご説明いたします。

 

【中塗りと上塗りの役割】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

中塗りと上塗りは同じ上塗り用塗料を使った工程でして、作業自体はどちらも変わりません。工程も上塗り1回目、上塗り2回目と呼ぶことがあります。

 

上塗り用塗料は「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などがあり、塗料を決めていただくのも上塗り用塗料です。上塗り用塗料は「建物の美観性の保持」と「劣化を防ぐ」などの目的があります。

 

塗料について詳しく知りたいという方はこちらの「塗料について」をご覧ください。

 

ここで疑問に思うのが「なんで中塗りと上塗りで工程を分けているのか」ではないでしょうか。一気に塗装してしまえば、わざわざ工程を分ける必要はなく、時間も短縮できますよね。

 

しかし、工程を分けているのはちゃんと理由があります。

 

工程を分けている理由は、塗料には塗装できる量が決まっており、一度にたくさんの量を塗ってしまうと塗膜が膨れるなど施工不良を起こすからです。

 

塗装は必要な塗膜厚というものもあり、塗膜が薄くなってしまうと性能を最大限に発揮することができません。ですから、工程を分けて塗料を塗り重ねて塗膜に厚みをつけていくのです。

 

塗装工事の流れについてはこちらから

 

【外壁塗装の下塗りは塗装の土台】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

つづいて外壁塗装の下塗りについてご説明していきます。

 

中塗りと上塗りが上塗り用塗料を使った建物の保護と劣化を防ぐ役割があるのなら下塗りはどうでしょうか。

 

当然、下塗りにも目的があり、それは塗装の土台を作ることです。

 

下塗りにはシーラーやプライマーなどの下塗り用塗料を使います。塗装の土台を作るというのはどういうことかというと、下塗り用塗料には塗装の密着性を上げたり、塗料の吸い込みを防いだりする性能があります。

 

そのため、下塗りすることで下地から塗装が剥がれにくくなり、塗料の吸い込みも抑えられますので、塗装ムラがなく、美しく仕上げられます。

 

上塗り用塗料も下地に付着はしますが、外壁のように動きのあるところでは、長く保たせることができません。

 

ですから、長持ちする塗装に仕上げるために、下塗りで塗装が剥がれにくい下地=土台を作ってから中塗りと上塗りをして塗装を仕上げます。

 

【下塗りに使う下塗り用塗料の種類】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

下塗り用塗料は「シーラー」「プライマー」「フィラー」の3種類があります。それぞれ塗装の密着性を上げるのは共通ですが、他にも付帯性能があり、用途や素材などに合わせて適したものを使用します。

 

それでは各塗料についてご説明していきます。

 

【シーラー】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

シーラーを塗る目的は、塗装の密着性を上げること、塗料の吸い込みを防ぐことです。

 

窯業系サイディング用や防藻・防カビ性を備えているもの、ヘアクラックへの追従性があるもの、浸透性が高いなどシーラーによっても特徴がいろいろあります。

 

また、上塗り用塗料と同じく「溶剤系」と「水性」のシーラーがあります。溶剤系は表面脆弱部の補強効果、水性は溶剤系にある刺激臭が軽減され、低VOCで環境に配慮されています。

 

【プライマー】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

一般的に住宅塗装では鉄部用の錆止めプライマーを指すことが多いです。シーラーと同じように塗装の密着性を上げる効果があり、錆止めプライマーの場合はさらに錆の発生を防ぐ効果もあります。

 

シーラーとプライマーははっきりと定義付けされているわけではありませんので、塗料メーカーによってシーラーと付けられていたり、プライマーと付けられていたりします。

 

【フィラー】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

フィラーは下地調整に使われることが多く、モルタル外壁のようなひび割れしやすい外壁に効果を発揮します。

 

フィラーを塗布する目的は、下地を平滑にすること、下地に追従させてひび割れを防ぐこと、塗装の密着性を上げることなどです。フィラーはドロっとした液体でして、厚みのある塗膜を形成します。

 

下塗りについてはこちらの「塗装工事の下地処理、下塗りは非常に重要です」もご参考にしてください。

 

【外壁塗装をするときは下塗りもよく確認しましょう!】

外壁塗装の下塗りはなんのためにするの?下塗り用塗料の種類も解説!

ここまで外壁塗装の下塗りについてお伝えしてきました。

 

下塗り用塗料は、建物の状態や外壁の種類などを判断して業者が決めるものなので、もしかするとあまり意識していないかもしれません。

 

しかし、ここまでお伝えしてきたことをご覧になった方は、下塗りの重要性をわかっていただけたのではないでしょうか。

 

ここで最後に下塗りについて注意していただきたいことがあります。

 

それは塗装が仕上がってしまうと下塗りをしたのかわからなくなってしまうことです。

 

下塗りをしているか、していないかで塗装の耐久性は歴然と変わります。しかし、完成したばかりのときは、下塗りをしたのか、していないのか、まず一般の方が見て判断できるものではありません。

 

ですから、外壁塗装をするときは以下の対策をしておくことをおすすめします。

 

・下塗りや使用する塗料が見積もりにちゃんと書いてあるか確認する

・塗装工程ごとに工事写真を撮ってもらう

 

外壁塗装は一週間ほどの日数がかかり、工事代も高額です。簡単にやり直せる工事ではありませんので、失敗しないようにちゃんと下塗りをしてくれる信頼できる業者に工事を依頼しましょう。

 

東京外壁塗装専門店は無料で建物診断を行なっております。お住まいのことで何かお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。

 

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