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塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

 2022年12月26日

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

「外壁塗装はよく聞くけど、屋根塗装はした方がいいの?」

 

こんな疑問を感じたことはありませんか?

 

屋根は太陽光や風雨など過酷な環境にさらされてダメージを負っているため、適度にメンテナンスをしないと雨漏りなど重大な被害を被ってしまう可能性があります。

 

屋根塗装も屋根を守っていくために必要なメンテナンスの一つ。すべての屋根に必要というわけではありませんが、塗装が必要な屋根もありますので、該当する方は塗装のタイミングを逃さないようにしましょう。

 

今回は屋根塗装の必要性や目的、どんな屋根に塗装が必要なのかなどを解説していきます。

 

【塗装が必要な屋根は「セメント系屋根」と「金属屋根」】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

塗装はすべての屋根に必要というわけではありません。

 

屋根塗装が必要なのは「セメント系屋根」と「金属屋根」の2つです。

 

【セメント系屋根に塗装が必要な理由】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

セメント系屋根材は「スレート」と「セメント瓦」などがあります。これらはセメントを原料とする屋根材です。セメントはもともと水を吸う性質がありますので、基材(屋根材の土台)の上には水が染み込まないようにコーティングが施されています。

 

現在の住宅の屋根はスレートがほとんどです。多く普及しているため種類も豊富にあり、グレードによって施されているコーティングが違います。スレート材を販売する大手外装材メーカーのケイミューがラインナップしているコロニアルグラッサは無機コーティングを施してあり、太陽の紫外線による色の変化が小さい特徴があります。

 

コーティングの耐用年数によって塗り替え時期は変わりますが、スレートやセメント瓦などのセメント系の屋根材は、経年劣化で塗装が古くなると水が染み込みやすくなります。水が染み込むと屋根材は次第に脆くなり、脆弱してくるため状態が悪くなる前に塗装が必要です。

 

【金属屋根に塗装が必要な理由】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

現在の住宅で用いられる金属系の外装材は、耐食性に優れるガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板は「アルミニウム+亜鉛+シリコン」を鋼板にメッキした金属です。アルミの耐久性と亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ非常に優れた金属でして、屋根や外壁によく採用されています。また、重量も軽いため耐震性に優れるという点でも近年では注目されています。

 

ガルバリウム鋼板は錆びにくい金属ですから、基本的に塗装する必要はありません。ただし、メッキが剥がれると鋼板が露出して空気や水に触れるため錆びてしまいます。金属はもらい錆という働きがありますので、そこから錆が広がる可能性があります。被害を広げないようにメッキが剥がれた場合は、早めに塗装を施して保護することをおすすめします。

 

金属屋根で塗装が必要になるのは亜鉛メッキ鋼板です。この金属は昔から建物によく用いられている金属でして、トタンとも呼ばれています。亜鉛には犠牲防食作用があり、錆の発生を防いでくれますが、メッキ自体が経年劣化すると錆びてしまいます。トタンが使われている屋根や外壁は、錆が発生してこないように定期的に塗装が必要です。

 

【屋根塗装の目的は「屋根材の保護」と「美観性の維持」】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

屋根塗装の目的は「屋根材の保護」と「美観性の維持」です。

 

前述したとおり、セメント系屋根や金属屋根は年数が経過すると劣化してくるため、塗装をして劣化の進行を防ぐ必要があります。

 

また、屋根は劣化によって色褪せ、汚れなども蓄積していきます。砂埃やコケなどで汚れた屋根は、建物の印象も古く見えてしまい美観性が低下します。

 

屋根塗装は建物の見栄えを保つ役割もあり、美観性を保持することが屋根を正常な状態で維持することにつながるのです。

 

屋根塗装の必要性についてはこちらの「外壁塗装・屋根塗装の必要性」もご参考にしてください。

 

【屋根塗装をしないとどうなる?塗り替えのタイミング】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

それでは屋根塗装をしないとどうなるのでしょうか。屋根は建物の傘のようなもので、雨や風から守ってくれています。経年劣化した屋根にはどんな症状が出てくるのか、以下に書きましたのでご覧ください。

 

【屋根の劣化症状】

・チョーキング

・塗装の剥がれ

・色褪せ

・汚れやコケ、カビの付着

・屋根材のひび割れ、破損

・屋根材の反り

・金属屋根の錆び

 

屋根で心配なのが雨漏りです。ただし、塗装が古くなっているだけで雨漏りすることはありませんのでご安心ください。雨の侵入を防いでいるのは、ルーフィングという防水シートでして、これが劣化していたり、水が入るような隙間がないかぎりは雨漏りすることはありません。

 

しかし、塗装の劣化が雨漏りの直接の原因ではなくても、劣化を早める要因ではあります。上記で挙げた劣化症状が見られる場合は、屋根材が傷んでしまう前に塗装しておくことをおすすめします。

 

屋根塗装工事の流れや工期についてはこちらの「工事前に知っておきたい屋根塗装の流れと工事期間」をご覧ください。

 

【屋根塗装をするとこんなメリットが!!】

塗装が必要な屋根材と屋根塗装をする目的を解説!

ここまで屋根塗装が必要な屋根材と屋根塗装の目的をお伝えしてきました。

 

屋根塗装の目的は「屋根材の保護」と「美観性の維持」です。

 

これからも長く大切なお住まいをお使いいただくためには、屋根の状態が悪くならないように定期的にメンテナンスをしていく必要があります。

 

屋根塗装をすることで

 

・屋根材を保護し、寿命を延ばせる

・遮熱性など機能塗料で塗装をすれば生活改善につながる

・屋根に関わる問題を早期発見して対処できる

・建物の美観性が向上する

 

などのメリットを得られます。

 

屋根工事は塗装の他に「屋根板金工事」や「天窓工事」などもあります。どれも屋根を維持するために大事な工事なので、定期的に行っておきましょう。

 

天窓工事や屋根板金工事については下のページで詳しく解説しております。もし、ご興味がございましたらこちらもご覧ください。

 

「天窓の経年劣化は雨漏りの原因に!屋根工事と一緒にメンテナンスをしましょう!」

 

「棟板金の劣化原因と修理方法を解説。屋根工事や点検時の注意点も!」

 

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