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コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

 2023年1月22日  2023年1月22日

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

コーキングは建物の防水性や気密性を保つための充填剤です。コーキングは外壁の目地や窓まわりなどに充填されており、経年劣化してくるため、性能を維持するために定期的にメンテナンスが必要です。

 

コーキングの工法は「打ち替え」と「増し打ち」があります。

 

どの工法が優れているというものではなく、状況、状態に応じて使い分けることが大切です。

 

本日は「打ち替え」と「増し打ち」の違いと工法の使い分けについてお伝えします。

 

【打ち替えと増し打ちがあるのは知っていますか?】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

コーキングの工法は「打ち替え」と「増し打ち」があります。

 

以下に2つの工法についてご説明します。

 

【打ち替えとは?】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

打ち替えは「既存コーキングを撤去してから新しいコーキングを打つ工法」です。充填深さは変わりませんので、コーキング厚による性能や耐久性に影響はありません。コーキングの厚みは10mm以上がメーカーから推奨されています。

 

【増し打ちとは?】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

増し打ちは「既存コーキングを残して新しいコーキングを打つ工法」です。

 

打ち替えとの大きな違いは、既存コーキングを残すことです。

 

増し打ちは打ち替えだと支障がでる場合に行われます。コーキング量も少なくなるため、コストを抑えられますが、どこにでも増し打ちで行うのはおすすめしません。施工する場所については後述しますが、適切な場所、状況に応じてこの工法を採用することが大切です。

 

増し打ちはコーキングが薄くなりやすく、1~2mmほど打っても意味がありません。厚さを確保するためにVカットや三角コーキングなどでの対応が必要です。

 

コーキング工事についてはこちらの「コーキングの役割と施工の流れ。外壁塗装とセットで行いましょう!」をご覧ください。

 

【打ち替えと増し打ちの使い分け】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

どちらの工法が優れているか、というよりも状況や状態に応じて適切な方法でコーキングを充填していくことが大切です。

 

以下に各工法で行われるケースをお伝えします。

 

【打ち替えで行うケース】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

コーキング工事は基本的に「打ち替え」で行うのが基本です。

 

「打ち替え」が望ましいのはコーキングの厚みをしっかり確保でき、水が流れ込む恐れがある古くなったコーキングを残さないからです。

 

前述したようにコーキングの厚みは10mm以上がメーカーから推奨されており、性能や耐久性を発揮するには打ち替えが望ましいです。

 

打ち替えで行う場所は「外壁の目地」です。

 

外壁の目地とは、サイディングやALCなどのボード型の外壁材に設けるものです。ボード型の外壁材を突きつけて張ってしまうと、建物が揺れたときに外壁材同士がぶつかりあい割れてしまいます。

 

目地は外壁材の損傷を防ぐために開けた隙間のことで、防水や気密をとれるようにコーキングを充填します。

 

目地のコーキングは増し打ちではなく、打ち替えで行うことです。

 

目地コーキングの撤去は防水面でそこまで支障はなく、増し打ちでは耐久性も期待できないからです。

 

後述する窓まわりや入隅、取り合い部など防水に影響があるところを除いては、打ち替えで行いましょう。

 

【増し打ちで行うケース】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

増し打ちで行うところは

 

・窓まわり

・入隅

・取り合い部

 

です。

 

【窓まわり】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

窓や玄関などの開口部は雨漏りの原因になりやすいところで、ここは増し打ちで行うことが多いです。

 

増し打ちで行う理由は、既存コーキングを撤去したときに防水紙を傷つけてしまったり、コーキングを撤去しきれない可能性があるからです。

 

無理にコーキングを剥がそうとすると雨漏りの原因になりますので、基本的に窓まわりは増し打ちで行います。

 

【入隅(いりすみ)】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

入隅(いりすみ)とは、内側に向かって2つの面が接しているところを指します。図形の四角形で例えますと内角にあたるところが入隅です。

 

入隅は奥までコーキングを撤去することができません。窓まわりと同じで無理に剥がそうとすると防水紙を傷つけてしまうため、入隅も増し打ちで行います。

 

【取り合い部】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

取り合い部は2つの部材が接するところを指します。

 

取り合い部となるところはたくさんあるのですが、例を挙げますと、

 

・換気フードと外壁が接するところ

・外壁と軒天井が接するところ

・幕板の上端

 

などです。

 

取り合い部も窓まわりや入隅と同様な理由で増し打ちで行います。また、軒天井のところは、水が入り込む恐れがないため、打ち替えではなく、増し打ちで行われます。

 

コーキング工事の施工場所は「コーキングを施工する場所と充填する理由を解説!」で詳しく解説しております。良ければこちらもご覧ください。

 

【どの工法で行うか見積もりに明記してもらいましょう】

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い

ここまで「打ち替え」と「増し打ち」についてお伝えしてきました。

 

完全にコーキングを撤去でき、防水性を落とさないところには「打ち替え」で行うことをおすすめします。

 

ただし、どちらの工法が適しているかは、実際に現地調査をしないとわかりませんので、工事をお考えの方は必ず業者に見てもらいましょう。

 

業者に調査をしてもらった後は見積もりをもらいます。見積もりの内訳はできるだけ具体的に書いてあることが望ましいです。

 

コーキング工事は、打ち替えで行うのか、増し打ちで行うのか見積もりに明記してもらいましょう。

 

当社は無料で建物診断を行っております。お住まいのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「現地見積について」をご覧ください。

 

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